鳥取大学医学部地域医療学講座 続編Report前半

鳥取大学医学部地域医療学講座 続編Report前半

 

鳥取大学医学部地域医療学講座 

皆様は地域医療学講座ってご存知でしたか?私は今回I+[イット]の取材で初めて知りましたがヨーロッパでは主流になっているそうですが、日本ではこの学問の歴史は浅く、定義もまだはっきりしていないそうです。だから、まだまだ耳慣れない方も多いのではないかと思います。

地域医療学講座とは

大学の医学部にある学科の1つで地域医療学講座では地域診療医や家庭医を育てる学科だそうです。
といっても、まだあまりピンとこないですよね。

地域診療医、家庭医を私なりに噛み砕くと「何でも相談にのってくれ、総合的に診てくれる身近なお医者さん」。たいていの場合、病院は内科、皮膚科、外科などの専門が分かれますが、地域医療学講座の専門は「目の前にいる人」なんです。だからどんな症状でも診てくれるんですね。

もう少し掘り下げてみると、(I+[イット]でもご紹介させて頂きましたが)、地域医療学の視点では、例えば高血圧の女性がいたら、血圧を下げるための処置をただするだけではなく、病状の根本に寄り添い、治療していきます。

患者さんの食生活・家族構成・地域の文化まで寄り添い、診てくれるのです。

日本の課題の突破口?

私は鳥取県の地域医療学で最前線で活躍されている家庭医の紙本さんに出会い、クロスインタビューでお話を聞いた時、そんなとこまで診てくれるんですか!?とびっくりしました。

それと同時に「こんなお医者さんがもっともっと世の中に増えて町々にある公民館に1人ぐらいの割合でいてくれたら、いろんな日本の課題や問題が解決するんじゃないか」と思いました。少し話が大きくなりましたが、そのぐらい今の時代に必要とされる方だと思いました。どんな社会問題も根っこは1人の人です。


どんな病状も自分が行ったことない科や全く知らない病院へ行くのはある程度の決心が必要です。ネットで調べて悩んでいる間に悪化してしまったり、行きそびれてしまったり。
でもそれが、小さなころからの知り合いのおばちゃんが働く公民館に遊びに行くぐらいの気軽さで足を運び、身体や心の悩みを相談できたら本当にいいですよね。

 

人の心と技術の進化

AI(人口知能)などの技術の進化って便利になっていく期待からワクワクしますね。しかしそれとは裏腹に、これから人間ってどうなっていくのっ…?という不安はありませんか?


将来、病院の診療もAIが、手術もロボットがするようになるかもしれない……という話も聞いたことありますが、例えば両親が末期のガンになった時、データーベースから出された限りなく正確な情報で「はい、お父様の余命はあと1ヶ月です。手術をした場合生存の可能性が10パーセント上がります。同意されますか?」なんてロボットに言われて選択を迫られても、心がその事実に置いて行かれ、それこそ本人も家族も精神的にまいってしまう。

ロボットでなくても初めて出会うようなお医者さんに告げられても心が付いて行くのには相当なエネルギーが必要です。そして事実が受け入れられないまま末期癌は色々な選択に迫られます。

こんな時、紙本さんのような家庭医なら、家族みんなの様子をわかってくれていて…「お父さんならきっと家に帰りたいと思うよ」とか、「こうしたほうがいいと思うけど、どうかな?」ってきっと寄り添って一緒に考えてくれそうです。

もちろん世の中には専門的に医療技術を突き詰め引っ張っていき、いろんな「症状」から人を救うお医者さんも必要です。しかし技術の進歩が早ければ早いほど、「症状」だけではない「人」に寄り添ってくれる紙本さんのような存在も同じくらい必要になってくると思いました。

おばちゃん家庭医を目指す紙本さん

「おばちゃん家庭医」になりたいと対談でお話してくださった紙本さん。まだまだお若く美人な紙本さんですが、その言葉に同じ目線で暖かく寄り添いたいという志を感じられました。
おそらく、すごい努力で勉強されお医者さんになり、幅広い知識をもっていらっしゃるのにそこを一切見せないというかむしろすごいフレンドリー。同世代の私は飾らないというかっこよさをそこに感じちゃいました。

地域医療学の認知が広まり、紙本さんのようになお医者さんが増えたらなぁって心から思います。

       

掲載店情報

鳥取大学医学部地域医療学講座 続編Report前半
電話番号0859-38-6661
公式サイト https://cbfm.tottori.jp/
PR人に寄り添う専門、地域医療学講座
住所〒683-8503 鳥取県米子市 西町86番地
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